LOST LAND/ロストランド

2025.12.18

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第5回レッド・シー国際映画祭で最高賞を受賞!!審査委員長ショーン・ベイカー監督、大絶賛コメント到着!

第5回紅海(レッド・シー)国際映画祭メイン・コンペティション部⾨にて、 藤元明緒監督作『LOST LAND/ロストランド』が最⾼賞であるゴールデン・ ユスル最優秀⻑編映画賞を受賞したことが、現地時間 12 ⽉ 13 ⽇に発表された。⽇本⼈監督の同賞受賞は初となる。 初上映の後には、サウジアラビアに住むロヒンギャのコミュニティから感謝を表したトロフィーが準備されており、謝辞と共に贈呈式が行われた。これを含め 第82回べネチア国際映画祭のオリゾンティ部⾨で審査員特別賞を受賞後、仏・アミアン映画祭にて学生審査仏・ウォーオンスクリーン映画祭にて観客賞伊・ピアネータ・マーレ映画祭にて最優秀作品賞、環太平洋の国と地域の映画でその年世界で受賞した映画が集うアジア太平洋映画賞(APSA)では、全てのカテゴリーのノミネート作品を候補とした唯一の賞・審査員グランプリを受賞するなど、獲得した賞は10に登り、様々な国と地域、そして観客の層に評価を得てきた

同映画祭は、2021年、サウジアラビアのジェッダにおいて、アラブ諸国、アフリカ、アジアを中心とした地域の才能発掘や新世界の視点に立った物語を世界に向けて発信していくことを目的としてスタート(映画祭発足自体は2019年)。節目の第5回を迎えた今年は、12月4日より13日まで開催され、コンペティション部門の審査委員長をアカデミー賞受賞監督ショーン・ベイカー(『ANORA アノーラ』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』)やレバノンの映画監督・俳優であるナディーン・ラバキ(『存在のない子どもたち』)、アカデミー・ノミネート俳優リズ・アーメッド俳優ナオミ・ハリスらが審査員を務めた。

『LOST LAND/ロストランド』にとっては、同映画祭での上映が中東・東アフリカ地域でのプレミア上映となり、上映作品で唯一ソールドアウトを記録したが、それには理由がある。ロヒンギャ難民の証言をもとに、ロヒンギャの幼い姉弟を描いた本作には、実際のロヒンギャも多数出演。1970年代の迫害以降、サウジアラビアには30万人以上のロヒンギャが暮らし世界でも有数のコミュニティを築いており、彼らがこぞって上映に足を運んだのだ。映画のエンドロールではスタンディング・オベーションが巻き起こり、その光景に司会者や通訳も涙した。

審査委員長のショーン・ベイカー監督は本作の授与にあたり「避難を余儀なくされた子どもたちの苦境を、ためらうことのない共感と詩的な切迫感をもって描いています」とコメント。また、ベイカー監督から賞を受け取った藤元監督は「サウジアラビアには多くのロヒンギャの人々が暮らしています。ここにも大きなコミュニティがあり、この賞は成長しつつあるそのコミュニティを励ますものになるでしょう。その意味でも、この賞は私たちにとって非常に意義深いものです」と話した。

さらに本作のロヒンギャ側共同プロデューサーであるスジャウディン・カリムディンは、本作がロヒンギャ語のみで撮影された史上初の長編映画であることにも言及

「この映画は、ロヒンギャの言語をまもるための作品でもあります。私たちを迫害する者たちは、私たちの名前だけでなく、私たちに関わるすべてを消し去ろうとしています。この映画は、私たちの文化や歌、語りの伝統、そして言語そのものの美しさを保存するための第一歩です。だからこそ、この最初の試みは私たちに、さらに前へ進む勇気を与えてくれました。この賞とこの映画が、若い世代のロヒンギャの人々を勇気づけ、自分たちの言語で映画を作り、物語を世界に伝えていくきっかけになることを願っています」

『LOST LAND/ロストランド』は 2026年4月、ヒューマントラストシネマ有楽町、kino cinéma新宿、ポレポレ東中野ほか公開。

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